多くの道民が購読している道新の夕刊に、「はいはい道新」というコーナーがある。
これには読者の体験談が掲載されていて、内容は苦情だったり、ほのぼのとした体験談だったり、様々だが、ある日の記事にこんなことが載っていた。
昼食時に夫婦で蕎麦店に入って支払いをしようとしたら「支払いはご一緒ですか?」と
聞かれた。明らかに夫婦と分かる客に、そんな言い方は、いかにもマニュアルどおりと
いった感じで違和感があった。場面に即した対応をすべきだ。~~というものだった。
シニアネット会員には夫婦会員が多い。
飲食や行事に掛かる代金は別会計というのが当たり前のようになっている。
そのやりとりは、時にはユーモラスな会話で笑いを誘う。
だから、シニアネットに限っていえば、この投稿者の言い分は当てはまらない。
シニアネットが特別なのかもしれないが、私たち当事者としてはごく普通のこと。
世間での常識が、全ての人に当てはまるとは限らない。
ついでに言えば、シニアネットのパークゴルフクラブも夫婦のクラブ員が多いが、成績は妻のほうが良いというのがもっぱらの評判。
男性軍はそれを妬むどころか、むしろ誇らしげに公言している。
シニアネットは、女性会員が活躍していて、その裏には男性の理解が大きい。
シニアネットの発展の秘密は、こんなところにあるのかもしれない。
こんな話も・・・。
「お魚売り場をお願いします」と電話したところ、応対した交換手が「無い」という。
そんなはずはないと思っていたら、しばらく待たされて「鮮魚売り場のことでしょうか」
と言ったそうだ。
笑い話のような話だが、笑ってばかりもいられない。
こんな新人類的な発想の人間が増えたら、世の中益々危なくなってしまう。
もうひとつ、心温まる話を。
懸賞に応募して地元の養鶏農家の新鮮な卵が40個当たったという。
あまりの嬉しさにご近所と友人に全部配ったというのだ。
卵は大好きなので、自分はお店から買って食べるというものだった。
これってサザエさん的発想かしら?と首をかしげてしまった。
奇特な人がいるものですね。
せち辛い世の中にあって、こんな良い人もいるのだと感心させられた次第です。
《 いずれも「はいはい道新」の記事から 》