梓みちよと言えば、大ヒットを飛ばした「 ♪こんにちは赤ちゃん♪ 」があまりにも有名ですね。
当時八重歯の愛くるしかった彼女も還暦をとうに過ぎ、今や押しも押されもせぬ大スターです。
その梓みちよのコンサートが、時ならぬ粉雪が舞う小樽の街で開かれました。
歌手であっても、司会もこなし、観客の笑いもとる、マルチタレントぶりが要求されるショーですが、今回の梓みちよも歌ばかりでなく、トークでも楽しませてくれました。
さて、人生何が起きるか分からないものです。
このショーの中で、こんなとっておきのハプニングがありました。
面白おかしく進行を進める中で、「いい男はいないか」と舞台を降りてきた彼女が、尻込みする男性を相手に無理やりダンスを始めました。
緊張して恥ずかしそうにしている男性の様子が、遠目にも伝わってきました。
次に私たちのいる通路を突き進んできた彼女の姿に、私の悪い予感が的中してしまいました!
通路側に座っていた夫の前で立ち止まった彼女の手が夫の前に差し出され、否応なく舞台の上に引っ張り出されたのです。
広い舞台の真ん中でスポットライトを浴びながら、大スターとダンスという前代未聞の体験をさせられ、当人としては、嬉し、恥ずかしの心境だったに違いありません。
無理やり腰に手をまわさせられたのに、「お尻を撫で回した」と言ってジョークを飛ばし、爆笑を誘うユーモアたっぷりの演出には、流石の夫も降参するしかなかったようです.
鶴子さんに撮ってもらった取って置きの写真です
「お幾つですか?」と聞かれ、即座に「35歳!」と返す夫の厚顔ぶりに、「こういう方が居てくれるからステージが盛り上がるんですよ」と言いながら「最後に この方のために この歌を贈ります」と言って歌ったのが
「ろくでなし!」というのですから、またまた大爆笑!
歌もさることながら、生の舞台は計算外の場面もある中で、ユーモアのセンスも超一流!
その堂々としたエンターティナーぶりは流石と感じた2時間でしたが、奇しくも そのお手伝いをさせられた夫の心境も満更ではなかったようです。
コンサートが終わり、外に出て夫の顔を見たら、バッチリ記念のスタンプ(キスマーク)が押されていたので、またも大笑い!
その証拠写真を撮ってもらったはずが、失敗でお見せできないのが返す返すも残念です。
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